折込減収分を補うためにハウスクリーニング事業を開始!
新聞売上だけでなく、折込売上の減収が新聞販売店経営をより厳しい状況にしています。首都圏でも部あたり◯◯円あったものが今は〇〇円以下にまで減ったという話しを所長さんたちからよく聞きます。
特にコロナの際の減少がすごく、折込収入が増える見込みはこれから先もありません。
今回紹介する新聞販売店は約5年前からハウスクリーニング事業に取り組んでおり着実に売上を伸ばしています。
販売店の規模
本紙 | 3,000部 |
協力紙 | 1,000部 |
配達区域 | 9区域 |
配達アルバイト | 4人 |
外国人奨学生 | 5人 |
社員 | 5人 |
折込パート | 3人 |
事務員 | 1人 |
社員5人のうち3人は通常の専業、残る2人のうち1人は代配+ハウスクリーニング、もう1人は折込+ハウスクリーニングの業務に携わっております。
直近3年間の売上推移
ハウスクリーニング 年間売上
2022年 6,343,982
2023年 7,955,980
2024年 8,282,960
ハウスクリーニング事業の売上は年々増えており、2025年もこの調子でいけば前々年、前年を上回ることが予測されます。
例えば3000部のお店で以前は折込収入が部あたり1500円だったものが、1000円にまで減少した場合の減収は年間▲1800万です。
このまま続けていけば、少なくても折込減収分の半分はハウスクリーニング事業で賄えると思います。
ハウスクリーニング事業の利益率について
洗剤などの定期的に必要な消耗品が月1万〜ぐらいなので、人件費を除いた利益率は約9割以上です。あとは人件費の部分ですが、こちらの販売店では配達+ハウスクリーニングが1人と折込+ハウスクリーニングが1人の計2名で通常の新聞販売店業務にプラスしてハウスクリーニング業務を行っております。
お店によっては所長1人で行い、人件費をかけずに自身の収入を増やす目的でハウスクリーニングをやっている方もいます。
新聞販売店がハウスクリーニング事業を始めるメリット
現読に折込チラシを入れるだけである程度集客が可能(売上が立つ)ということです。
集客経路 | 割合 |
折込チラシ | 47.9% |
ホームページ | 21.6% |
ポスティング | 3.7% |
その他(ネット広告やリピーター) | 26.7% |
ハウスクリーニング事業の始め方
技術を学ぶ・開業の準備
大手ハウスクリーニングチェーンのフランチチャイズで起業する場合、初期費用が約300万以上必要です。その他にもロイヤリティで毎月約10万程必要となります。またハウスクリーニング協会が行う技術研修の場合でも約20万〜60万程必要となります。
大手フランチャイズの場合はホームページの制作や紹介など、初めから売上を上げるためのサポートがあります。ハウスクリーニング協会の場合だと技術は教えてくれますが、開業までの準備や集客等は全て自分で行わなければいけません。
新聞売上・折込売上が増える見込みは今後も厳しいでしょう。また区域調整や人件費など支出を削るにも限界があると思います。
新聞売上・折込売上に次ぐ第3の収益を真剣に考えて取り組んでいる新聞販売店が今後生き残れると思います。