新聞販売店も「フランチャイズビジネス」
「フランチャイズ」とは、フランチャイザーから商品やサービス、経営者になるためのノウハウなどの提供を受け、加盟店（フランチャイジー）として事業を運営するビジネスシステムです。
フランチャイザーであるフランチャイズ本部と加盟店（フランチャイジー）の双方にメリットがあるため、コンビニや飲食店、小売店などさまざまな業種で取り入れられています。
新聞販売店も代償金を支払うことで、顧客や売上など経営権利を前任者から譲り受けます。また本社から商品の新聞を仕入れることで事業を引き継いですぐに商売が始められる一種のフランチャイズビジネスです。
フランチャイズビジネスでは本部に加盟料やロイヤリティを支払いますが、新聞販売店は新聞売上の約半分を仕入れ代金（ロイヤリティ）として毎月本社に納金します。
フランチャイズ加盟店も独立した事業者
フランチャイズ用語では、フランチャイズ本部は「フランチャイザー」、加盟店は「フランチャイジー」と呼ばれます。
商品開発や仕入れルートの確保、マニュアル作成、人材育成、宣伝などを行い、ブランド価値の維持やサービスの向上に努めるのがフランチャイザー（本部）です。
一方、フランチャイジーは、フランチャイザーから得たブランドの使用権や経営ノウハウなどを活用して運営します。
フランチャイジーも独立した事業者になるので、加盟店とはいえ開業届の提出が必要です。また従業員を雇う際の雇用契約書の用意や社会保険の手続きも、加盟店オーナーの仕事になります。
フランチャイズに加盟するメリット
フランチャイズに加盟すると、以下のようなメリットがあります。
未経験でも挑戦しやすい
フランチャイズに加盟すると、営業の権利、商標、経営方法などがパッケージ化された運営に必要なものを利用できます。
開業前には本部のスタッフによる研修があり、開業後も経営や運営についてアドバイスを受けることが可能です。
そのため、初めて起業する方や未経験のジャンルの事業を始めたい方でも、安心して挑戦できます。
運営に専念できる
商品開発やサービスに関するマニュアルの改善、仕入れの確保などは基本的に本部の業務なので、加盟店側は運営に専念できます。
スタッフ採用も本部が代行するケースがあるため、個人で独立・開業するよりも負担が少ないのがメリットです。
ブランド力を利用できる
事業を成功させるには、自社サービスや商品を人に知ってもらう（集客する）ことが重要なポイントになります。
ですが、フランチャイズ加盟店なら、新規で事業を立ち上げるのとは違い、すでにある程度名が知られているので、開業初日からブランド力を活かして集客できます。
すでに名前を知っているサービスや商品であれば、ユーザーも安心して利用するので、新規もリピーターも獲得しやすいでしょう。
大々的な広告を打ってもらえる
個人店の場合、潤沢な資金があるわけではないなら、広告にかける費用は限られるでしょう。しかし、フランチャイズの場合はフランチャイズ本部が行います。
ネット広告など、ブランドとして大々的な広告施策を実施するので、加盟店はその宣伝効果を受け、集客しやすくなります。
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