経済が崩れると、まず最初に何が起きるか。
それは「仕事の奪い合い」です。
景気が悪化すると、雇用環境は急速に冷え込みます。
行き場を失った人たちは、「住み込み」「即日勤務」「日払い」など、すぐに現金化できる仕事へと流れ込みます。
その受け皿の一つが――「新聞配達」です。
しかしここで重要なのは、
人が増える一方で、仕事は増えないどころか減るという現実です。
■ リーマンショックで何が起きたか?
2008年のリーマン・ショックの際、
多くの臨配経験者が同じことを語っています。
臨配の案件が一気に消えた
販売店が外注を止めた
ベテランですら待機状態になった
結果として、多くの臨配さんが
新聞販売店の専業に戻った
工場勤務
建設現場
住み込み系
へと移らざるを得なくなりました。
つまり――
「臨配で食える」という前提が崩れた瞬間だったのです。
■ 今回の“イランショック”は他人事ではない
現在起きている中東情勢の緊張、いわゆる“イランショック”。
これは単なる海外ニュースではありません。
日本はエネルギーの大半を中東に依存しており、
影響は時間差で、しかし確実に国内経済へ波及します。
■ 今、何が起きているか(第1段階:発生直後)
原油価格の急騰
→ 供給不安による市場の過敏反応
金融市場の不安定化
→ 株価下落・資金の逃避
為替の変動
→ 円安・円高いずれにしても不安定化
👉 まだ「実体経済」にはフルでは来ていない段階
■ これから起きる流れ(時間差で来る)
【第2段階:1〜3ヶ月】
燃料費上昇 → 物流コスト増
企業利益の圧迫
消費マインドの低下
👉 企業が“守り”に入る
【第3段階:3〜6ヶ月】
コスト削減開始
– 外注カット
– 非正規削減
中小企業の経営悪化
👉 「調整弁」としての仕事が削られる
【第4段階:6ヶ月〜1年】
失業者増加
就職難
「とにかく働ける場所」への流入
👉 ここで新聞販売店に人が殺到する
■ 臨配に何が起きるのか(核心)
ここが最も重要です。
▼ 同時に2つのことが起きる
① 働き手は増える
失業者
副業希望者
生活維持のための流入
② 仕事は減る
新聞購読者の減少(構造的問題)
配達部数の減少
販売店のコスト削減
■ 最終的な構造
需要(仕事) → 減る
供給(人) → 増える
■ その結果どうなるか
1枠に応募が集中
経験者でも仕事が取れない
単価の下落
待機・空白期間の増加
👉
「仕事がない」のではなく
「取り合いになる」状態になる
■ 結論:リーマンの再現はあり得る
今回の状況は、構造的にはリーマンショック時と非常に似ています。
外的ショック(金融 or エネルギー)
コスト増による企業の防御
雇用の圧縮
非正規・外注へのしわ寄せ
そして最後に来るのが――
👉 臨配市場の崩れ
■ 今、臨配が考えるべきこと
「今の案件が続く前提」で動かない
複数の収入源を確保する
専業への回帰も視野に入れる
体力・年齢を考えた選択をする
■ 最後に
景気は必ず波があります。
そしてその波は、弱い立場から先に飲み込みます。
臨配という働き方は自由度が高い反面、
景気の影響を最も受けやすいポジションでもあります。
今回の“イランショック”がどこまで拡大するかはまだ不透明です。
しかし一つ言えるのは――
👉 「何も起きない」と考える方が一番のリスクです。

